「マーベロンってどんなピル?」
「トリキュラーと何が違うの?」
——製品名は聞いたことがあるけど違いがよくわからないという方は多いはずです。
低用量ピルにはいくつかの種類があり含まれるホルモンの種類や量によって向いている人・得意なことが異なります。
✅ この記事でわかること
- 代表的な低用量ピル(マーベロン・トリキュラーなど)の違い
- ニキビ・副作用・血栓リスク別の選び方
- 先発品とジェネリックの関係
- 自分に合うピルの考え方
製品ごとの特徴を一覧でわかりやすく整理しています。
自分に合ったピルを選ぶための参考にしてください。
この記事では低用量ピルの種類を製品別に整理し、マーベロンやトリキュラーの違いをわかりやすく解説します。
低用量ピルにはどんな種類がある?
低用量ピルは含まれるホルモンの「配合パターン」によって大きく2つに分けられます。
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| 一相性 | 全錠のホルモン量が同じ。安定していて飲みやすい |
| 三相性 | ホルモン量が3段階に変化。自然な周期に近い |
一相性は安定感があり初めての方に向いています。
三相性は自然なホルモンの波に近い設計で体への負担が比較的少ないとされています。
ただしどちらが優れているかは体質によって異なります。
また、低用量ピルよりさらにホルモン量が少ない「超低用量ピル」という種類もあります。
超低用量ピルは主に月経困難症の治療薬として使われ保険適用が受けられます。
ピル全体の種類や世代ごとの違いを詳しく知りたい方は総合解説記事をご覧ください。
本記事では製品名ごとの特徴に絞って解説します。
👉 ピルの種類の基本から知りたい方はこちら:ピルの種類一覧と選び方|低用量・中用量の違いをわかりやすく比較
代表的な低用量ピル一覧
マーベロン
- 基本情報
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項目 内容 タイプ 一相性(第3世代) エストロゲン量 30μg プロゲスチン デソゲストレル 先発・後発 先発品 - 特徴と向いている人
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デソゲストレルという成分は男性ホルモンの働きを抑える作用が比較的強いとされています。
そのためニキビや肌荒れが気になる方に向いているピルとして知られています。
一相性のため毎日同じ錠剤を飲むだけでよく管理がシンプルです。
副作用の吐き気が出にくいという声もあります。- こんな人に向いている:ニキビが気になる・初めてピルを飲む・管理をシンプルにしたい
- ジェネリック:ファボワール
ファボワール
- 基本情報
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項目 内容 タイプ 一相性(第3世代) エストロゲン量 30μg プロゲスチン デソゲストレル 先発・後発 ジェネリック(マーベロンの後発品) - 特徴と向いている人
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マーベロンと同じ成分・同じ配合量を持つジェネリック医薬品(後発品)です。
有効成分・効果・副作用のリスクはマーベロンと同等とされています。
先発品であるマーベロンより費用が抑えられるため、コストを重視する方に選ばれることが多いです。- こんな人に向いている:マーベロンと同じ効果をより低コストで使いたい・ニキビが気になる
トリキュラー
- 基本情報
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項目 内容 タイプ 三相性(第2世代) エストロゲン量 30〜40μg(段階的に変化) プロゲスチン レボノルゲストレル 先発・後発 先発品 - 特徴と向いている人
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ホルモン量が3段階に変化する三相性ピルです。
自然なホルモンの変動に近い設計のため、体への違和感が出にくいとされています。
レボノルゲストレルは古くから使われている成分で血栓症リスクが比較的低い第2世代に分類されます。
長期服用を考えている方や安全性を重視する方に選ばれることが多いです。- こんな人に向いている:体への負担を抑えたい・長期服用を考えている・血栓リスクが心配な方
- ジェネリック:ラベルフィーユ
アンジュ
- 基本情報
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項目 内容 タイプ 三相性(第2世代) エストロゲン量 30〜40μg(段階的に変化) プロゲスチン レボノルゲストレル 先発・後発 先発品(トリキュラーと同成分の別メーカー品) - 特徴と向いている人
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トリキュラーと同じ成分・配合量を持つ先発品です。
製造メーカーが異なりますが効果・飲み方・副作用リスクはトリキュラーと同等です。
なお、これら2製品のジェネリックとしては「ラベルフィーユ」という製品があります。
三相性の設計で自然なホルモン変動に近く体への馴染みやすさが特徴です。- こんな人に向いている:三相性を試したい・トリキュラーと同等の効果を求める方
ヤーズ・ドロエチ
- 基本情報
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項目 内容 タイプ 一相性(第4世代・超低用量) エストロゲン量 20μg プロゲスチン ドロスピレノン 先発・後発 ヤーズ(先発品)・ドロエチ(ジェネリック) - 特徴と向いている人
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第4世代のプロゲスチンである「ドロスピレノン」を含むピルです。
ドロスピレノンは抗アンドロゲン作用(男性ホルモンを抑える働き)が強く、ニキビ改善・むくみ軽減への効果が期待できます。
エストロゲン量が20μgと少なめのため、吐き気などの副作用が出にくいとされています。また通常の低用量ピルは休薬期間が7日間ですがヤーズは休薬期間が4日間と短いのが特徴です。
休薬期間中に起きやすい頭痛や消退出血(ホルモン低下による出血)の痛みを抑えやすいメリットがあります。なお、ヤーズは月経困難症・子宮内膜症に対して保険適用があります。
ただし避妊目的での処方は自費となり、この場合は「ヤーズフレックス」など別の製品名で処方されるケースもあります。
受診時に目的を明確に伝えておくと混乱を避けられます。- こんな人に向いている:ニキビ・むくみが気になる・副作用を最小限にしたい・休薬期間の不調が気になる方
製品別まとめ比較表
各製品の特徴をひと目で確認できるよう、まとめました。
| 製品名 | 世代 | タイプ | エストロゲン量 | 主な特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| マーベロン | 第3世代 | 一相性 | 30μg | ニキビ改善・管理しやすい | 初めて・肌荒れが気になる |
| ファボワール | 第3世代 | 一相性 | 30μg | マーベロンのジェネリック | コストを抑えたい |
| トリキュラー | 第2世代 | 三相性 | 30〜40μg | 血栓リスク低め・長期向き | 長期服用・安全性重視 |
| アンジュ | 第2世代 | 三相性 | 30〜40μg | トリキュラーと同成分の別メーカー品 | 三相性を試したい |
| ラベルフィーユ | 第2世代 | 三相性 | 30〜40μg | トリキュラー・アンジュのジェネリック | 三相性をコスト抑えて使いたい |
| ヤーズ・ドロエチ | 第4世代 | 一相性 | 20μg | 超低用量・むくみ軽減・休薬4日 | 副作用が心配・ニキビ・むくみ |
低用量ピルの選び方(製品目線)
製品の特徴をふまえると目的別の選び方は以下のように整理できます。
ニキビ・肌荒れが気になる人
男性ホルモンを抑える作用が強い第3世代・第4世代が向いています。
デソゲストレル配合(マーベロン・ファボワール)やドロスピレノン配合(ヤーズ・ドロエチ)が代表的です。
副作用が心配な人
エストロゲン量が少ないほど吐き気などの副作用が出にくい傾向があります。
ヤーズ・ドロエチ(20μg)はエストロゲン量が最も少なく初期副作用が比較的穏やかとされています。
血栓リスクが心配な人・長期服用を考えている人
血栓症リスクが比較的低いとされる第2世代(トリキュラー・アンジュ・ラベルフィーユ)が選ばれることが多いです。
喫煙者や35歳以上の方は特に医師と相談しながら決めましょう。
はじめてピルを飲む人
一相性で管理がシンプルなマーベロン・ファボワール・ヤーズが飲みやすいとされています。
迷ったときは医師に「はじめてです」と伝えると体質に合わせて提案してもらえます。
👉 種類の詳しい比較・選び方はこちら:ピルの種類一覧と選び方|低用量・中用量の違いをわかりやすく比較
よくある質問
📋 本記事について 本記事は一般的な情報提供を目的としています。
実際の処方可否・製品の選択は医師の診察によって決まります。
気になる症状や不安がある方は、必ず医療機関にご相談ください。

